「人間性を疑うよ!」
その言葉は私の心を潰すように突き刺さった
驚くことに悲しみは無かった、だけどその場から動くこともできずにしばらく呆然と立っていた
その言葉を発した先生は そんな私を無視し怒った顔のままディスクに向かっていた

あの時、先生は少しでも 言いすぎたとか思ったな?

私が先生を嫌いになるんじゃないかっとか考えかな?

きっと少しは考えたよね?(考えるわけないか・・・)

普通はそんな事を言ってきた相手に怒りを感じるものなんだと思うけど
だけど私にはそんな感情は『無』だった
それは、この先生が好きだから
それだけじゃない、この人が怒りだけでこんな発言をしたんじゃないと信じているから
私はやっとの思いで職員室から出た。
こんなに動揺したのは初めてだった、私は動揺を隠すのに必死だった。

なぜ 私がこんなに先生を怒らせてしまったかというと
宿題を一週間連続で忘れたから!!!!
そんな小さな事で人間性を疑われてしまったのです
まったく反省の色がないね?なんて言わないでください、、、
私はその言葉でものすごくショックをうけました
何のために毎日宿題をわざわざ忘れて 毎日職員室で説教されていたと思っているんだろう
先生の気を少しでもひけるように、少しでも先生と関われるようにだよ
関わり方を間違っている …のは私もわかってます
だけどそれ以外思いつかなかったから

先生は泣き虫な私をいつも気遣ってくれた 
授業中も話しかけてくれて、クラスの子からは 「先生と仲良いよね」とよく言われた
そう言われる事に 悪い気はしなかった、むしろすごく嬉しかった
でも、それは先生としての対応だと思っていたから、私がいじめにあったりしないようにとか
だから辛かった 私は先生の事を好きになってしまったから
先生に罪はない、だけどその美貌は罪だと思った
思春期の女子…誰でもこの時期は同姓に少しは興味もちます!!…と思います
まして女子高でその美貌は反則だよ!!
美貌だけじゃない、優しくて、明るくて 面白くて、
だけど一番好きだった、いえ、尊敬していたところは、先生にあった信念です
先生はみんなを自然にまとめてしまう、他の先生とは違ってネチネチしていなかった
きっと誰でも先生の魅力に惹かれると思う

私が最初に意識してしまったのは・・・オデコ×オデコ事件!
「熱あるんじゃない?」先生はそう言って手で熱を計ってくれるのかと思ったら
「…違うオデコ」っと言った時です
先生は椅子に座っていたし、仕方なく私からオデコを近付けた
私の心臓はバクバク鳴って壊れそうだった
心の中で先生の顔に息がかからないようにしなくちゃっ、と呟いた
だからその間は、息を完全に止めました
少しだけ周りの先生の目を気にしてしまった私の気持ちを
先生に見透かされているんじゃないかと不安にもなった
だって、その気持ちは恋愛対象として意識しているという事に直結してしまうと思ったから
先生のその行動は、女子的にスキンシップみたいなモノだったんだと思うけど
だけどドキドキしちゃうよ その美貌だよ?
先生は全然わかってないよ 自分の魅力を…ホント嫌になっちゃう
もしかして そんな事日常的にしてるの?っと私は思った
だとしたらクラス全員がほれてまうやろぉ〜〜

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