ある日の先生の授業中。

クラスで一番可愛い子が先生に「寒い〜〜!」と言った。

「しょ〜がないね先生の白衣貸してあげるからね」っと優しく微笑んで白衣をその子にかけた。

「えへへ ありがとう〜先生」 女の子は嬉しそうに話していた。。。


・・・なんかイヤだった・・・


自分でも驚いた、こんな気持ちになるなんて・・・胸がチクっと痛い。

その子は素直で、可愛い、だから余計に嫌なのかな。私よりその子のが好きなのかな。。

あぁあぁぁダメだ・・!こんな事考えちゃう自分が嫌いになる。

教室から出たい・・・体調悪い振りして保健室にいこう。

こんな事するのも嫌なんだけど なんか耐えられない。

「先生・・・ちょっと気持ち悪くて 保健室にいってもいいですか?」ちょっと芝居をした。

先生嘘ついてごめんなさい・・心の中で謝った。

「祐希、大丈夫か〜?いってきなさい。」心配そうに先生はそういった。

ゆっくり歩きながら 私は保健室について ベットに横になった。

そして、しばらくの間 天井をボーっと眺めていた。

「うわぁ〜!!」 女の人が私の顔を覗き込んできた・・!私は驚いて大声をあげてしまった。

「うわっ!」同時にその人も驚いて 大声をだした。

「ビックリするじゃないの!」 私はその声で理香子先生だとやっと気が付いた。

先生は音楽の先生。優しいからみんなの人気者だ。

「こっちがビックリですよ!!いきなり覗き込むなんて。」

考えごとをしていたから ホントにビックリした

「ごめん、ごめん、あまりにも動かずに天井を眺めてるから心配になっちゃって。

瞬きもしてなかったよ?」

「えっ、ホントですか・・・?」

「なにか悩みでもあるの?」・・・やばいそんな風に見えたのかな。こんな事言えるわけない。

「何も考えないでボーっとしてました、ところで先生は何で保健室に?」 うまく誤魔化した。

「それならいいけど・・・え?先生は、、、ちょっと頭が痛くて 少し横になろうかなと思って」

「え〜大丈夫ですか?すぐ横になってください!」 

私はベットから降りて、隣のベットに先生を寝かしつけた。

「ありがとう〜祐希。じゃ・・先生は少し寝るね」

「わかりました ゆっくり寝てください」私は隣のベットに戻った。

先生は私の方を見て横になっていた、だから なんとなく私は先生とは逆の方を見て横になった。
 

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