そう言ってロープを解いて 香織さんは帰っていった
緊張の糸が解けたとたん、涙が溢れてきた
私は涙が枯れるまで、その場で ただひたすら泣いた
その後 どうやって家に帰ったのか よく覚えていない…
家につくとお母さんがガミガミ言ってきて だから何も言わず自分の部屋にこもった
こんな泣き腫らした顔を見せられないし…
ベッド上で天井を眺めていると メールがきた
もう家についた?心配で…メールください
春香
ーーそうだ!家についたら知らせるって約束してたんだった
家についたよ ごめんなさいメールが遅れちゃって…
夏美
すぐにお姉さんから返信がきた…!
無事ならよかった。それじゃ もう夜遅いから寝ようか♪
大好きだよ夏美…おやすみ。
春香
おやすみなさい。私も大好きです
夏美