朝になってしまった…
一睡もできなかった私には朝の日差しはとても眩しく感じた
私はとても憂鬱な気分で、とてもこれから学校に行くような気持ちにはなれなかった
だけどお母さんにガミガミ言われて一日を過ごすのも嫌で学校に行く事にした
でも授業中の先生の話は何一つ頭に入ってこなかった
私は香織さんの言葉をおもいだしていた
「意味はあるわ」あのときの香織さんの言葉…
あの写真どうするつもりなの…私はとても不安だった
絶対に取り返さないと あんな写真を誰かに見られてしまったら…
私は一日中 どうしたらいいのか考えていた
だけど何も浮かばなかった お姉さんに言うことも考えたけど 心配するだろうし

私は そんな事を一日考えていた
学校が終わってから 家に帰る気になれなかった私は街の中をウロウロしていた
そのとき メールが来た…!お姉さんからだ

これから 家にこない?クッキー作ってみたんだ♪

 春香

お姉さんに会いたい…
私は急いでお姉さんの家に向かった…!
ピンポーン
「いらっしゃい 夏美」 優しく微笑むお姉さんがそこには居た
「お姉さん…」
私はそう言って 抱きついた、 泣きたいのを我慢して、無理やりな笑顔を作った
「あらら 夏美は甘えん坊さんだね …よしよし」
そして中に入っていつもの席に座った私に早速クッキーを出してくれた
「美味しそう…!」 
「美味しいか わからないけど 愛情はたっぷり入ってるから甘いかもね」
お姉さんはそういって微笑んだ
私にとってこの時間はとても幸せで  昨日の嫌な出来事を忘れさせてくれた
「すごく美味しいね 毎日たべたいくらい!」 お姉さんは優しそうに微笑んだ
「あれ!?どうしたのこの手首!!」 そう言って 私の手首を掴んだ…!
ーー私はハッとした…!手首にはロープで縛られたときの痣がハッキリと残っていたのだ
「あ、あれ、、、転んだときにできたのかな?私よく転ぶから ははは」
お姉さんは 強く手首をつかんでいて痛かった…だけど私は痛くない振りをした

お姉さんの表情は曇っていた…!
私は焦った、転んでこんな跡になるわけがないのに…嘘だと完全にばれている…

「そう…」

なのにお姉さんは何も聞いてこようとしない
しばらく沈黙が続いた…
何か言わないと どんどん変な雰囲気になってしまいそう…
だけど、何か言えば言うほど 嘘臭くなってしまいそうで 何も言えないでいた

「ベッドに行かない…?」 お姉さんは突然そんな事を言った

ーーどうしよう!!お腹にも痣があるのがばれちゃう…!!
「今日は、ダメなんです、あの…!生理なんです!ごめんなさい…」
とっさに出た嘘だった
「そんなの関係ないじゃない?」
そう言っていきなり私の服を無理やり脱がした…!
「お姉さんダメ…!」
「な、なに…これは…」
「夏美…どうしたのこれ…!誰にやられたの!!」
私はお姉さんの顔を見ることができず、俯いた
「ちゃんと私の顔をみて!!」
もう私は限界だった…
今まで必死にこらえてきたモノが目から溢れ出し 止めることができなかった

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