次の日の放課後、理香子先生が顧問をしている、吹奏楽部が終わるのを待った。
そぅ、私は決めたのだ、先生に逆らわず 何でも従うと。。。
教室から生徒がいなくなるのを見計らって、夕日が照らす音楽室に入った。
理香子先生はピアノの前の席に座っていた、こっちに気が付くと 私に優しく微笑んだ。
「先生を待っていてくれたの?」そう言いながら近づいて、私の頭をナデナデしてきた、
先生の瞳は、私を愛おしそうにみつめてきた。
「あれ、今日は大人しいね・・祐希。」 こんな事されて 明るくできるわけない。
私は心に決めて言うことにした・・・。
「あ、あの・・」言いかけたとき、先生は無言のまま私を強く、強く、抱きしめてきた。
先生の体は温かかった。私は逆らわず、そのまま先生の腕の中で抱きしめられていた。
「ごめんね・・・」 えっ・・・ 私は驚いた。。。先生は謝りながら 泣いていたのだ。
「あなたを苦しめるつもりはなかったの、、、ごめんなさい・・。」
そう言いながら先生の体は震えていた。
私はただ・・黙ってきいていた、そんな先生を攻めようとは思わなかったから。